述井庸治に

《お別れ晩餐会》


 全ての会議を終了した私達にはゴージャスな晩餐会が用意されていた。
コース料理の中に、ボイルされたエビがでてきた。これをフォークとナイフで食べる、上手く食べられるだろうか。
自信のない私は隣に座るミスター・カークに尋ねた。
「How can I eat this?」(どうやって食べたらいい?)
 すると、フォークとナイフでそれを食べようとしていた彼が
「Look! 」(見てろ!)
 と言い、フォークとナイフをテーブルに戻し、手づかみでそれを食べ始めた。
「手で食べることは、決して失礼なことではない。
下手にフォークとナイフを使うなら手づかみで食べた方が良い」
 この彼のアドバイスは、その後もとても役立っている。
その時から私は、フォークとナイフ、また箸を上手く使えない時は、恥ずかしがらずに堂々と手づかみでたべることにしている。